星の瞳のシルエット[柊 あおい]★1
★あらすじ★
沢渡香澄は、幼い頃に見知らぬ「すすき野原の男の子」からもらった「星のかけら」(実際は水晶)をいつも持ち歩き、その思い出を大切に思っている。
ある日、森下真理子から好きな人がいると聞かされ、弓道部の久住智史を教えられる。部活中の久住を一目見てどきっとした香澄は、真理子に悪いと思いつつも、久住に惹かれて行く。真理子にも泉沙樹にも打ち明けられず、もどかしい日々を過ごしていくが……。
★1
1985年の作品なので、可愛いけど絵は古いです。
ストーリーは…なんか、昔の少女漫画って感じですね。突っ込みどころが多いです。
文庫本で読んだのですが、2巻までは好きな人見たさにクラブ作るとか可愛いな~、中学生だしいっつも好きな人の事ばっかり考えちゃうよね~、とかほのぼのと読めました。
まぁ香澄と久住くんはくっつくとは予想できましたが、他の3人(真理子と沙樹ともう一人の男の子)の恋はどうなるんだろ~?とワクワク読んでました。
ここまでは、★6だな!と思っていたのですが…
3巻からはもう、よくわからない展開へ…
真理子の自分勝手さに最後までイライラしました。
勉強を頑張って、久住くんと同じ学校に行こうと努力した香澄に対して、
「高校受かったら、3年間間ずっと久住くんと一緒にいられるんだもんね。
一緒に通学できて、一緒の部活にも入れて、隣の席にだってなるかもしれない。
あたしが望んでも叶えられない夢、どうして香澄ちゃんだけ叶えられるの?
高校なんか落ちればいいのに」
なんて思ったり!!望んでも叶えられないじゃなくて、勉強してないから叶えられないだろうが!!!
他にも、なんかよくわからない感じで中学の卒業式に仲良しの3人がケンカ?というかバラバラになった後も、香澄が真理子と仲直りしようとしても
真理子「香澄ちゃんの気持ちずっと前から知ってたわ
青陵なんて落ちればいいって本気で思った
楽しそうに通学する姿
うらやましくうらやましくて 許せなかった…」
!?!!!?!?!????
訳が分からないよ真理子…。ただの嫉妬じゃん…。
なのに真理子に対して、香澄は怒らないで「仲直りしたい」というのも訳が分からないよ…。
真理子は久住くんを一目見るために、駅で待ち伏せしたり…もうストーカーの域ですよ。
それで、さんざん香澄と仲直りできないと言っておきながら、自分が久住と付き合えたら仲直りします。香澄の気持ちは??????
その後、久住くんと真理子は破局したのですが、破局した当日に真理子は他の男の子の胸で泣くわ、また香澄を避けるわ、小学生でももっと気を使えるぞ・・・・
香澄も香澄で、なぜか異常に真理子に義理立ててというか、心の中で「真理子を裏切らないと約束したから…」といって久住くんを振るし…。
一方的に離れていった友達がそんなに大事なの…??と、私には訳の分からない事でいっぱいになってきました。
先に好きになった方が勝ちというか、優先される…みたいなのがよくわからなかったです。後から好きになった香澄は、自分の気持ちを隠して真理子を応援しなきゃ!みたいな…
別に友達と同じ人を好きになったって、「そうなんだ!どっちが付き合っても恨みっこなしね!」でいいと思うんですけどね…(最近の少女漫画はこういう感じですよね。)
最終的にはみんなハッピーエンドなんですが、ラストは結構駆け足です。
よかったね~とは思えましたが、中盤~終盤にかけての真理子の自己中さしかあまり印象には残りませんでしたね。
最初の「星のかけら」とかラジオのくだりはわくわくしたんですけどね~~
こういうぐっちゃぐっちゃでドロドロな関係は読んでてモヤモヤしました~。
昔の少女漫画にこういう展開は多いですよね。
さっぱりとした、わくわく楽しい少女漫画が好きなので、★1です。