Paradise Kiss[矢沢 あい]★8
★あらすじ★
早坂紫は、進学校に通う優等生。学校と塾と家を往復する人生に疑問を感じながらも日々を送っていた。
「ねえ! ちょっと!!」そんなある日、街で永瀬嵐に声をかけられる。彼は矢沢芸術学院の生徒で、学園祭のショーモデルを探していたのだ。そして出会うデザイナーの卵達。小泉譲二(ジョージ)、櫻田実和子、山本大助(イザベラ)。全く異なる世界の彼らに対し偏見を抱いていた紫だったが、一緒に行動するうちに、彼らの真剣に人生に向き合う思いやひたむきに夢を目指す姿勢に惹かれていく。
独特の魅力を放つデザイナー志望のジョージと恋に落ちる紫だが、自らも夢を見いだし、仲間はそれぞれ自分の道を歩き始めることとなる。
青春の葛藤や恋愛や友情を、瀟洒に描いた物語。
★8
全5巻なのに、色々詰まってます。
初めて読んだときは、高校生で若かったというのもあって172cmもあって、モデルをして、美人な紫に憧れました。将来について悩んだり、親と反発して家出して、男の家に転がり込んだり、すごい!私も、いつか大好きな人が出来て、こんな感覚を味わいたいなぁ。なんで好きなのに最後は別れるんだろう、好きなら一緒にいればいいのに。という感覚で読んでました。
自分が大人になって読んでからは、若いなぁ、親だったら心配するよね。18歳にしては、ジョージと別々の道を選ぶのは辛かっただろうな。という違う見方もできました。お互い好きなのに、性格が合わなくて何度もケンカして、それでも離れたくなくて、といった感じ。
初めて読んだときから印象に残ってるのは、ジョージと紫の別れのシーンです。
音、感触、香り、体温や声、どれも置いていけないものを「置いて行って」、と紫が泣くシーンがとても切なくて、大好きです。